ニンニクを使った料理っておいしいですよね!でも、口臭の原因になってしまうのが玉にきず。じつはニンニクのにおい成分には3段階あり、どんどん成分を変えながら強い臭いを放つのです。ニンニク由来の口臭の原因とその対策法、ほかにも納豆やコーヒー、お酒由来の口臭の原因とその対策法をまとめました。


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食事は美味しく食べたい! でも、口臭の原因になるのは困る・・・。

 

どんなに忙しい毎日を送っていても、健康維持と気持ちのリフレッシュのため、食事はきちんととりたいですね。できれば大好きな食べ物を美味しくいただきたい! でも・・・。その食べ物や飲み物が口臭の原因になってしまうとしたら・・・。ジレンマですね。

 

口臭の原因となる食べ物や飲み物はそんなに多くありません。どんなものが口臭の原因になるのか知り、それぞれにできる対策法を覚えて、口臭を防ぎながら賢く食べましょう!

 

ニンニクは美味しくて健康にも良い! けど臭い!

 

口臭の原因になる食べ物NO.1は、なんといってもニンニクです! ニンニクのあの香ばしい香りはとても食欲をそそりますよね。ニンニクを使った食べ物はたくさんあります。焼き肉のタレやキムチ、ガーリックバター風味のチキンやポテト。どれも文字を見ただけで、食べたくなってしまいます。

 

美味しいだけでなくニンニクには、滋養強壮や疲労回復、さらにガン予防にも効果が期待できる成分が含まれている、健康増進に役立つ食材です。

 

でも、残念ながらニンニクは口臭の原因になります。人によって表現はいろいろですが「卵の腐ったような」と言われるほど強烈な臭いがします。

 

ニンニクのにおい成分には3段階ある!

 

ニンニクには、食欲をそそる香ばしい香りがありますよね。あの香りは、ニンニクに含まれているアリインという物質が切ったり潰したりして調理する過程でアリシンジアリルジスルフィドという物質に変化したものです。これが第1段階。食欲を増進する良い香りです。

 

良い香りを放っていたジアリルジスルフィドは、食べて体内に取り込まれると、アリルメルカプタンという物質に変化します。アリルメルカプタンは、ニンニクを食べた直後のムッとくる口臭の原因です。これが第2段階。ニンニクを食べた直後の悪臭です。

 

アリルメルカプタンの悪臭は長続きせず、せいぜい1~2時間で消えてしまいます。ところが、ニンニクを食べてから1時間ほどたったころ、胃で消化されたアリルメルカプタンはアリルメチルスルフィドという硫黄臭さを放つ化合物に変化します。このアリルメチルスルフィドは腸から吸収され血液に乗って体じゅうを巡ります。そして息や毛穴、汗、尿など、身体じゅうから長時間、悪臭を放つのです。これが第3段階。上に書いたように「卵が腐ったような」臭いがします。この悪臭が抜けるまでには丸2日かかるとも言われます!

 

第2段階のアリルメルカプタン臭を消す方法

▲食後の歯みがきが効果的!

 

アリルメルカプタンは、ニンニクを食べた直後から臭う口臭の原因です。その多くは、舌や歯の隙間、喉にひっかかったニンニクの食べかすが臭いを発しています。

 

臭いを消すのは比較的簡単です。歯みがきやうがいをして、口腔内に残る食べかすを物理的に取ってしまえばいいのです。また、食べ物ならほうれん草などのキク科の野菜、飲み物なら紅茶、ウーロン茶に、アリルメルカプタンの臭いを消す効果が髙いことが分かっています。海外の研究では、リンゴやレモン汁、緑茶もアリルメルカプタンの臭い軽減に効果があるという論文もあります。

 

臭いを消すというわけではありませんが、牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、含まれる乳脂肪などに臭い成分が吸着され、臭いを抑制する効果があることが分かっています。これも臭い対策には有効ですね。

 

アリルメルカプタンの臭いは放置しておいてもそう長続きせず、1~2時間でなくなります。でも、だからといって対策しないと、次の第3段階の厄介な臭いの元になってしまいます。ここでしっかり臭い対策をしておくのが大事です。

 

第3段階のアリルメチルスルフィド臭を消す方法

▲ウーロン茶やマテ茶で臭いが消せる!

 

第2段階の臭い対策をしないで放置しておくと、もしくは対策しても消しきれなかったアリルメルカプタンは、ニンニクを食べてから1~2時間後から第3段階のアリルメチルスルフィドに変化します。

 

ニンニクが臭いと言われるもっとも大きな原因は、このアリルメチルスルフィドにあります。この臭いは血液に乗って息からも毛穴からも汗そして尿からも、まさに体じゅうから発せられるので、いくら歯みがきをしても消すことができないからです。しかもその臭いは長く残り、しっかり臭いが抜けるまで24時間もかかるというのだから厄介です。

 

アリルメチルスルフィド臭を消すには、食べ物ならウド、ゴボウ、ほうれん草や果物のプルーン、飲み物ならウーロン茶、マテ茶が効果が高いことが研究から分かっています。牛乳またはヨーグルトなどの乳製品も効果があります。こちらは臭いを消すわけではなく、乳製品に含まれる乳脂肪にアリルメチルスルフィドが吸着され臭いを包み込むため臭いを抑制することができると考えられています。第2段階のアリルメルカプタンのときと同じ原理ですね。

 

ただし、翌日になってから身体がニンニク臭いからといってほうれん草を食べたり牛乳を飲んだりしても効果はありません。ニンニクを食べる食事中に、または食後にとるのが良いタイミングです。

 

口臭対策を考えたニンニクの食べ方まとめ

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上記のことをふまえて、口臭対策を考えたニンニクの食べ方をまとめてみました。この方法をとれば、大好きなニンニクも怖くない!?

 

1、ニンニク料理といっしょにウド、ごぼう、ほうれん草を食べる。

2、ニンニク料理を食べるときには、合間にアリルメルカプタンにもアリルメチルスルフィドにも効くウーロン茶を飲む。

3、食後のデザートにはプルーンを食べる。

4、アリルメルカプタン臭対策のため、食後に歯みがきやうがいをする。

5、食後1時間以内に牛乳を飲んだり、ヨーグルトを食べたりする。

 

ニンニク臭を一瞬で消すサプリはない!

たとえば翌日デートだとか、大切な接客があるとかを忘れてがっつりニンニク料理を食べてしまったら。それなり対策したつもりでも朝起きたらしっかり口が臭いというときにできることは、あまりありません。

 

お風呂で汗をかいて代謝を上げれば、臭いが抜けるまでの時間を少し短縮できるかもしれません。お水をたくさん飲めば尿と一緒に臭い成分が少しは抜けてくれるかもしれません。口臭対策サプリを飲めば、口臭だけは1~2時間、多少抑えてくれるかもしれません。もちろん、体臭に効きめはありませんが──。

 

やはりニンニク料理を思い切り食べたいなら、明後日まで口臭が抜けなくても大丈夫という日程を確保してからの方が良さそうです!

 

ネギ、タマネギ、ニラ、ラッキョウもニンニクと同じ対策を!

 

ネギ、タマネギ、ニラ、ラッキョウなどのネギの仲間もニンニクと同じように口臭の原因となります。口腔内の食べかすがアリルメルカプタン臭を発し、1~2時間後からアリルメチルスルフィド臭を発します。もちろん、その臭いはニンニクに比べればずっと軽いものです。

 

中でもニラはやや強い臭いがあるので、ニンニクと同様の対策を取るといいですね。食後の歯みがきと牛乳だけでも随分軽くなるはずです。

 

納豆、チーズはオーラルケアでOK!

 

食べ物じたいに独特の臭いがある納豆やチーズは、人の口から発せられると、その食べ物が苦手じゃなくても嫌な臭いに感じるものです。ただし、これらはその食品じたいの臭いなので、食後に歯みがき、うがい、さらに気になるなら舌みがきをして口腔内から食べかすを除去すればほぼ臭いを消すことができます。

 

なんとなく身体が納豆臭いと思う方は、納豆の食べ過ぎではなくて、ワキガの可能性があります。

 

コーヒー、紅茶を何杯も飲むならガムを常備!

 

コーヒーも紅茶もカフェインを含んでいます。カフェインを多量に摂取すると、利尿作用のため、血液中の水分が減ることで、唾液の分泌量が抑えられがちです。唾液が減って口が乾いた状態になると、口腔内の雑菌が増殖して口臭の原因となります。コーヒーや紅茶を1杯飲んだからといって、どうということはありませんが、1日に何杯も飲む方は注意しましょう。

 

口が乾いたと感じたら、ガムを噛むことで唾液を増やし、口臭改善につなげられます。

 

お酒は自分の肝機能以上に飲まない!

 

胃や腸で吸収されたアルコールは、肝臓で分解される過程でアセトアルデヒドという有害物質に変化します。このアセトアルデヒドは「柿が腐ったような甘ったるい腐敗臭」と表現される臭いがします。肝臓できちんと分解しきれるなら問題ないのですが、肝臓で分解できるキャパを超えてお酒を飲んでしまったときには、分解しきれなかったアセトアルデヒドが血中に溶けだし、息や毛穴から「柿が腐ったような甘ったるい腐敗臭」を放つことになります。俗にいう二日酔いの臭いですね。

 

一番の対策は、自分の肝臓で処理しきれないほどお酒を飲まないということです。肝機能は人により差があるので、どれだけが自分の肝臓で処理できる量なのかを知るのはスマートな飲酒をするためにも大事なことですね。

 

また、お酒を分解するときには、体内の水分が使われるので、口が乾きがちです。唾液が減ると、口腔内を除菌する力が弱くなるので、常在菌の働きが活発になり口臭の原因になります。お酒と同時に、水もしっかり飲むようにすると、お酒の席での口臭を軽減することができます。

 

まとめ

美味しいけれど口臭の原因となってしまうニンニクを中心に、なぜ口臭がするのかそのメカニズムと、口臭を軽減する対策法について調べてみました。

 

ニンニクは、食べる前の香ばしい香りが、食べた直後に発せられる悪臭の原因成分アリルメルカプタンへ、さらに1~2時間たってから発せられる悪臭の原因成分アリルメチルスルフィドへと、3段階ににおいが変化していきます。ニンニクの口臭対策には、第2段階のアリルメルカプタン、さらに第3段階のアリルメチルスルフィドの二つの臭い成分への対策が必要です。

 

よく知られている「ニンニクを食べる前後に牛乳を飲むといい」という方法は、臭い成分を乳脂肪で包んで臭いを発しなくさせると考えられています。ほうれん草やウーロン茶などは原因成分と結びつくことで変質させ臭いをしなくさせる、つまり臭いを消す効果が報告されています。これらを上手に取り入れて、口臭を気にせずニンニクを美味しく食べたいものです。それでも大事な予定が控えているときは、食べすぎは禁物です!

 

参考

KAKEN「食品中のPP-PPO反応系による口臭・体臭の消去」https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17500529/

CiNii「牛乳及び乳成分によるニンニク臭の抑制機構について」https://ci.nii.ac.jp/naid/110000976773

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